夏の計画停電(回避)に向けて考える
すっかり春めき、電力の暖房需要も落ちたため、すっかり計画停電は過去の物となりかけているが、実際に恐れるのは夏場 ピーク時
原則、電力会社の発電した電力は蓄電出来ないので、需要予測に合わせ供給量を増減し、需給ギャップを埋めている(蓄電について:物理的には可能だが、コスト・効率の面で実用的では無い)。日頃の電力需要は、省エネ家電などの導入もあり近年低減している
また、電力融通の壁 東日本(50Hz)と西日本(60Hz)の周波数が違うのは、電力会社設立時の東西間 意地の張り合いが張本人らしい
日本初、関東で発電所を造る際、当時 世界最先端と言われたドイツの技術を導入した(50Hz仕様)。後に 関西で発電所を造るにあたり、関東に対抗意識を燃やして、対抗馬であった、アメリカの技術を導入した(60Hz)経緯があり、国内で分かれる国は(当然)珍しい
本来、東西の周波数を統一し 電力の融通をスムーズに行えるようシステムを再構築するべきだったが、タイミングを逸し現在に至る
というわけで、東西の周波数変換設備(100万KW)の能力もあって、関東で夏場の需要がピークとなる、午後の暑い時間帯に、需給ギャップが生じる危険性がある。管内需要が供給量を上回ると、全域で電気が落ち 復旧まで数日を要する大規模停電が発生してしまう
いわゆる需要ピークを 最大供給量に達しないようにする必要があり、発電所の全面復旧が見込まれない今夏の大規模停電が怖い
東京電力 電力の使用状況グラフ (東電サービスエリア内)
冷蔵庫は意外に大丈夫 (3/18コラム 3ページ刮目)
地震直後の長時間停電のとき我が家がしたこと@日経Trendy
上記 東電需給状況(1時間ごとの実績)を参考にして理解しませう。また 日経のコラムは 停電時、冷蔵庫の不安に一助となるかもネ
◆別記 脳死の少年から臓器移植で命のリレー)
10年7月 施行 改正臓器移植法(Blog)により、12日、関東甲信越地方の病院に入院中の10~15歳未満の少年が脳死と判定、改正後、初の15歳未満の臓器提供手続きに入った。小児臓器移植は、海外渡航による(高額な)移植が問題となっていたが、道が開けた
報道では、交通事故にあった少年は、生前 移植を拒む気持ちを示さず、提供の意思も書面に残しておらず、家族が移植に同意した
心臓・肺・肝臓・腎臓・膵臓・小腸の提供を承諾、13日早朝 摘出後、心臓が大阪大病院で10歳代男性に移植され、他の臓器も各地の病院で移植される。「命をつなぐことができる人たちのために彼の身体を役立てることが、いま彼の願いに沿うこと」と両親がコメント
(上記 心臓の他)家族が提供に承諾した臓器で、両肺は東北大病院 50代女性、肝臓は北海道大病院 20代男性、膵臓と片方の腎臓は藤田保健衛生大病院 30代女性に移植される見通し。もう片方の腎臓も移植する患者を選定中、小腸は医学的理由で断念した
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